当弁護団では、カンボジア不動産投資被害事件について、2つの集団訴訟において、その首謀者である今野郁男や、関連するカンボジア法人を被告としていました。
これらの訴訟では、他の関係者に対する裁判は判決等により終結していましたが、カンボジア国籍を取得して同国に在住する今野郁男や、カンボジア法人についての裁判は、主として送達手続の関係で難航していました。
そして、当弁護団では、裁判において民事訴訟法等の規定に従った手続を丁寧に積み重ね、公示送達手続による訴状の送達を経て、平成31年3月に、以下のとおり、今野郁男らに請求額全額の賠償を命じる全部勝訴判決を獲得しました。
これらの判決は今野郁男らに送達されて確定しており、弁護団では、これらの判決に執行文の付与を受けています。
(1)集団2次訴訟判決
・事件番号等 東京地方裁判所 平成25年(ワ)第31001号
・被告 今野郁男
・原告数 13名
・訴額 2億8290万円
・判決言渡日 平成31年2月7日(一部原告について平成31年4月25日)
・被告に命じられた損害賠償額 2億8290万円(全部勝訴判決)
(2)集団3次訴訟判決
・事件番号等 東京地方裁判所 平成26年(ワ)第11601号
・被告ら 今野郁男、AAP INTERNATIONAL(CAMBODIA)CO.,LTD 、CLES NET WORK CO.,LTD(後二者は今野郁男が代表者を務めるカンボジア王国法人)
・原告数 15名
・訴額 3億8445万円
・判決言渡日 平成31年3月12日
・被告らに命じられた損害賠償額 3億8445万円(被告ら3名の連帯債務。全部勝訴判決)